メンテナンス
メインテナンスについて
定期検診を行うメリット
人間の歯は多くの人が80歳までに多数の歯を失っていると言われています。近年においても予防を重視した歯科治療は広まりつつあり、歯科医院の役割は、治療から予防へと徐々に変わってきています。
生涯にわたって健康な歯を維持していただくために早期発見・早期治療を心がけることはもちろん、いかに日々の生活の中でしっかりとケアし、定期的に予防することができるかが重要になってきます。
また、お口の健康は身体の健康にも大きく影響します。全身の健康から考えても、歯医者さんでの定期検診はとても重要なのです。
定期検診を受ける頻度
歯医者さんでのクリーニングの一番の目的は、自分では落としきれない歯垢(プラーク)や歯石を落とすことです。そのまま放置しているとむし歯や歯周病の原因になってしまいます。
クリーニング後はフッ素入りのジェルで表面をコーティングし、トリートメントします。
フッ素により歯が強化され、舌触りもなめらかになりお口もサッパリします。定期検診は一般的には3,4ヶ月に一度のペースで行うことが望ましいです。
GBT(ガイデット・バイオフィルム・セラピー)について
GBTとはEMS社によって提唱されている、バイオフィルム(お口の中の細菌が集まって作られた細菌膜)の除去を目的とした新しい予防処置です。
従来のクリーニング(超音波スケーラー)とは違い、手用器具の使用を極力控え、エアフロー(ジェットクリーニング)によってバイオフィルム及び歯石、着色を除去していきます。
むし歯、歯周病、インプラント周囲炎の根本的な原因とされているバイオフィルムを除去し、口腔内および全身の健康管理の実現を目指すアプローチ方法です。
GBTではバイオフィルムをしっかりと目に見える状態にして処置をしていきます。そのため、器具による歯への不要な接触を極力減らします。
歯面を傷つけることなく清掃ができ、非常に細かい微粒子パウダーのため、歯肉や歯質も傷つけないように効果的にバイオフィルムを取り除いていくことが出来るのです。
他にも歯列矯正や歯周治療の患者様、様々な方にも適しております。
従来のスケーラーでカリカリと歯石を除去していく予防処置が苦手だと感じていた方は是非ともお試しください。
当院では「エアフロー プロフィラキシス マスター」を導入
当院ではEMS社の「エアフロー プロフィラキシス マスター」を導入し、使用しております。
- バイオフィルムがついた状態の歯の表面 顕微鏡で処置後の歯を見比べるとその差は明らかです。
- 従来のクリーニング後 線=傷が付き、歯の凹凸もなくなっています。
- GBTによるクリーニング後 歯の凹凸はそのまま、バイオフィルムのみ除去です。
GBTプロトコールの8ステップ
01:評価と感染予防
洗口液で口をゆすぎ、歯や歯茎などの歯周組織、またはインプラントを埋入している場合はインプラントとその周囲の組織を調べます。
02:染め出し
バイオフィルムを染め出して目で見て確認できるようにします。それをもとに問題のある部位を患者さんと一緒に確認します。
03:情報提供
現在のお口の中の状態を説明し、予防の重要性をご説明させていただきます。 また、歯磨き指導を通して、ひとりひとりに合わせたメインテナンス方法をご提供します。
04:歯肉縁上・縁下のエアフロー
歯肉より上、または4㎜までの歯周ポケット内に付着しているバイオフィルムと着色、早期歯石を除去していきます。
05:歯肉縁下のペリオフロー
4㎜から9㎜までの歯周ポケット内にあるバイオフィルムを除去します。
06:スマートピエゾンとPSチップ
エアフローやペリオフローでは取りきれなかった歯石を除去します。
07:指差し確認
バイオフィルムや歯石の取り残しがないか最終チェックをします。また、むし歯の有無を歯科医師がしっかりと診断し、その後フッ素を塗布して歯を保護します。
08:新たなリコール予約
定期検診の時期を計画します。いつまでも健康な歯を保ちましょう。
AIRFLOW® と PLUS パウダーを使用した汚れ、
バイオフィルム、若い歯石の除去
研磨歯のクリーニング法と
エアフロー法
こんな方におすすめです!
- 短時間で快適なクリーニングを受けたい方
- コーヒーやタバコなど着色が気になる方、
歯を白くしたい方 - できるだけ歯を傷つけたくない方
- 歯質の強化をして虫歯の予防をしたい方
- 歯肉炎、歯周炎の予防処置をご希望の方
- インプラントのメンテナンスが必要な方
- 矯正治療中の方
- クリーニングで知覚過敏がある方
(お湯を使用します) - 新しいクリーニングを体験してみたい方
料金
料金はこちら『健康寿命』という言葉を
知っていますか?
健康寿命とは、日常生活を心身ともに自立して、健康に過ごせる期間のことを言います。日本は長寿国となっていますが、晩年は介護が必要になったり、健康上の問題で日常生活に支障が出たりする「不健康期間」が生じているのが事実です。
不健康期間は男性で約9年、
女性で約12年
平均寿命と健康寿命には差があり、男性で9.02年、女性では12.4年となっています。この差は、日常生活に支障がある「不健康な期間」です。
誰もが「長生き」することを願っていますが、長生き=健康とは限りません。晩年は「寝たきり」や「要介護」、「不健康」の状態になってしまう場合もあります。
ただ単に長寿を目指すのではなく、健康寿命を延ばし、不健康な期間を少しでも減らしたいものです。生涯に渡ってイキイキと生活するために、元気なうちに健康寿命を延ばすための取り組みを始めることが大切です。
噛めることが健康寿命を延ばします
近年は、歯の健康と全身疾患の関係が明らかになってきていますが、歯がなく噛めなくなることによって、「要介護」の原因疾患を発症するリスクを高めることがわかっています。
歯がなく噛めなくなると、認知症や脳卒中、心臓病、転倒、糖尿病、肥満のリスクが高くなりますが、この多くが要介護となる主な原因になっています。
介護が必要となる疾患を防ぎ、健康寿命を延ばすためには、多くの歯を残し「噛める」ことが大切です。虫歯や歯周病になって、痛みが出てから歯科を受診するのではなく、予防のための歯科受診が重要です。
健康寿命を延ばすための
歯科診療を
当院は、痛い歯だけを診るようなことはありません。部分の歯ではなく口腔全体を診て、長期的にお口の健康を維持するための治療を行っています。
また、噛み合わせはお口の健康のベースとも言え、正しい咬合をつくります。